ホイールアライメントは、車体などに対するタイヤの角度のことです。代表的なものとして、トー角やキャンバー角、キャスター角の3つを挙げることができます。角度を調節することにより、直進安定性が改善され、コーナリングもしっかり曲がれるようになる等のメリットがあります。
直進性かコーナリングか悩む【トー角】
車両を上から見たとき、進行方向に対しタイヤ前端を内側または外側に向ける角度を言います。
トー角はシャーシ(車体フレーム)の中心線から見てトーインとトーアウトの状態のことを表したものです。例えば、トーインで角度が3度付いていれば、トーイン3度になります。フロントにトーインを付けることで直進安定性が高まりますが、コーナーを大曲りしてしまう点がデメリットです。トーアウトを付けると逆にコーナリングの動作がよくなりますが、直進安定性が劣ってしまいます。
直進安定性か、コーナーをスムーズに曲がれるようにするかのどちらを重視するかで変わります。
ハの字が【キャンバー角】
車両を正面から見たとき、タイヤ上部が外側に傾く(逆ハの字)または内側に傾く(ハの字)角度
キャンバー角はシャーシを前から見たときに路面に対してタイヤが傾いている角度のことです。車体内側に傾いていればネガティブキャンバー、外側に傾いていればポジティブキャンバーと言います。キャンバー角はコーナリングにかなり影響するのが特徴です。キャンバー角が付いていないと、コーナリング時にタイヤが傾いてしまい、グリップの力を上手く使うことができません。そこで、ネガティブキャンバーを付けることで、コーナーでもしっかり曲がれるようになります。
アメリカンバイクは突き出したフォークが大きめの【キャスター角】
車両を側面(横側)から見たときの前輪のキングピン軸(操向軸)の傾き
キャスター角をつけることによって、直進の安定性が上がりますがコーナリングがしづらくなります。
ハーレーダビットソンなどのアメリカンバイクが分かりやすいのですが、フロントフォークがかなり傾いて突き出したような形になっています、これは直進安定性を重視しているためです。
オンロードレースに出場するツーリングカーなどは、コーナリングを重視するためキャスター角は少なめでする。オフロード車は地上からのショックを和らげるためにキャスター角が大きめです。
ホイールアライメントをわかりやすく説明されている動画です。
ホイールアライメントについては、最初は上手く調節できないかもしれませんが、何回も試してみて、少しずつコツを身につけることが大事です。
調節する度に走らせることで、直進やコーナーでの走行の問題を把握することができます。調節を繰り返して身につくものなので、初めのうちは基本的な知識だけ知っておけば大丈夫です。
ラジコンカー仲間のアドバイスを参考にしてみるのも良いですね。
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