スリップを抑制する!デフギヤについて。

テブギヤ
DrJunge – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=206145による

デフギヤって何?

正式名称をデファレンシャルギヤと言います、ラジコンカーが安定してカーブを曲がるために必要なギヤです。

一般的にラジコンカーがカーブを曲がる際には前輪の角度を変えることによって車の向きを変える形になりますが、後輪の右と左が同じ回転速度で回転している場合、内輪差と呼ばれる走行の距離の違いが生じます。特に内側となるタイヤはその距離が短くなるため、仮に後輪の右と左がつながっていた場合には、内側のタイヤがスリップ(空回り)して、外側のタイヤが滑ってしまうといった現象が起きるためスムーズに走行することができません。

スムーズにカーブを走るためにはその距離に合わせてタイヤのスピードを調節し、安定して走行をすることができるように、後輪の軸に設置されているのが、デフギヤ(デファレンシャルギヤ)です。

デフギヤの仕組みがよくわかる動画です。

出典:Lesics 日本語

OP.1522 TB-04 アルミボールデフ(40T)セット

良くできた「デフギヤの構造」

デフギヤは左右の内輪差を吸収させるために、エンジンやモーターの動力をそれぞれの状態によって分散させる構造となっています。

ラジコンカーのエンジンやモーターの動力は一般的にはギヤなどを使って直接後輪の車軸に伝わる仕組みとなっていることが多いのですが、デフギヤが装着されている場合にはこのギヤに伝わった後、それぞれのタイヤの回転状態に対してバランスよくその力を振り分ける仕組みとなっているのが特徴です。

カーブを走行する際には外側のタイヤがより早く回っているため、これに合わせて外側のタイヤにその回転に合わせた力を加えます、逆に内側のタイヤは少し遅く回っているため、遅い回転に合わせた力を加える仕組みとなっています。

左右のタイヤの回転速度に合わせて伝わる力を調整できるため、進む方向に対して左右のタイヤがバランスを失うことなくスムーズに走行できるようになります。

タイヤのスリップ(空回り)をなくすだけではなく、安定した走行を助ける構造となっているのがポイントです。

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